カウンセリングが初めての方へ
カウンセリングとは?
こころは目に見えません。
しかし、こころに何か問題が起きると、個人差はありますが次のような形で現れることがあります。
- 不安や気持ちの落ち込みから、うつ病や適応障害、パニック障害など精神症状を中心とする問題
- 頭痛や動悸、手足の震えなど身体の症状(心身症)として現れる問題
- 引きこもりや暴力、浪費、性行動等、行動として現れる問題
また、問題の要因は個人差があります。
- パーソナリティと呼ばれる個人の要因や発達の様相に大きく関係している場合
- 思春期や更年期、年代など年齢に関連する場合
- 性別にまつわるセクシュアリティやジェンダーに関する場合
- 事故や災害をきっかけにした場合
- 就学、就職、転職、結婚、離婚、出産、死別などの人生の転機の場合
- 内蔵器官や神経系などの身体の器質的な問題の場合
- 癌や慢性疾患など、辛い病気に罹ったことで心のバランスを崩した場合
- いじめや、リストラ、ハラスメント、家族の問題、暴力など難しい状況に直面した場合
- 対人関係の困難、やらなくてはいけないことの高い付加などが続いている場合
要因は明確に一つであることも少なかったり、一見すると同じように見える状況を超えられる人もいれば超えられない人もあるでしょう。
しかし、複数の要因が絡んでいたり、状況は同じように見えても、対応する人の背景や人物像などまですべてが一致することはまずありません。
不安や抑うつ症状などには、有効な薬も開発され、症状改善に大きな効果を発揮しています。
しかし、薬物療法は「対症療法」であるという言い方もあります。
つまり、薬は、症状の改善には一定の効果を発揮するけれど、問題解決方法を授けてくれたり、物事の見方を変えてくれたり、人間関係を改善したりしてくれるわけではないのです。
もちろん、症状が軽減することで、自分の余裕が回復してくることによって、本来の対処能力を発揮できるようになる場合もあります。
一般的に、こころの問題は今までの自分や今までのやり方では対処できないときに生じることが多くあります。
なんで自分は今の状態に至ったのかを考えてみると、何かがそこには理由があるのではないでしょうか。
思い当たるものがない、ということもあるかもしれませんが、それこそが問題の認識がうまくできていない表れである場合もあります。
あなたが抱える「症状」や「悩み」は、あなたの心のひずみや、普段は奥の方にしまっている自分の声を表しているという見方があります。
もちろん、あなたがそういったひずみを生じさせたり、心の声を奥に閉まっていることにも、何か理由があるのではないでしょうか。
だから、これまでの自分を否定する必要はまったくありません。
ただ、これからはちがった見方で、生き方を考えたり、日々を送ったりもできると考えてみてください。
これまでをまとめると、こころがうまく働けなくなっているときに
- 何が自分のこころに問題を生じさせたか(何が問題か)
- どんな問題が生じているか(状態の把握)
- うまく自分自身がなんとかやっていけるようになるにはどうしたらいいのか(対処方法)
あなたのこころの声を聴き取り、あなたにとってモアベターな生き方を一緒に考えていくことが「カウンセリング」であると考えています。